2008年11月2日にお茶の水女子大学、大学講堂にて開催されました 第15回日本未病システム学会学術総会 市民公開講座「スパイスからみる未病へのアプローチ」に協賛しました。 座長の日本薬科大学教授の丁宗鐵先生、パネラーの茨木キリスト教大学教授の板倉弘重先生、 神奈川県立保健福祉大学教授の中村丁次先生、料理研究家のミラ・メータさんによるパネルディスカッションが行われ、 それぞれの先生方がスパイスと健康についてお話しされました。

 メータさんは体を冷やす食材のときは体を温める効果のあるスパイスを使うなど基本的なスパイスの使い方と 食材についての知識の大事さについての話に加え、味噌汁や煮物、炒め物など普段の料理へはホールで使うと 味に影響はなく効果は期待できるとのコツと使用例の紹介がありました。

 板倉先生からは心疾患や脳血管疾患になる人もある日突然なる訳ではなく徐々に異常が進行している未病の段階がその前にあり、 食事で病気まで悪化させることを予防するためにはスパイスの抗酸化作用や免疫力を高める力を上手に利用できること、そして スパイスの様々な機能の紹介の話があり、中村先生からは栄養問題はかつて生命の維持(=栄養欠乏賞を防ぐ)ことを扱っていたが、 その後健康増進(=生活習慣病の予防・治療)を目的とするようになり、今ではアンチエイジング(=健康寿命の延長)がその 主眼が注がれるようになったということ、またさまざまな家電、電車にエスカレーターに囲まれ消費カロリーが 摂取カロリーに追いつき難い最近では肥満予防のためにDIT(食事誘導性熱代謝=食事をすることで消費されるエネルギー)を高める ことが有効と思われることから今後DITの研究をさらに進めていくという話がありました。

最後に丁先生から未病という概念が人々に定着するのに15年かかったが、概念は定着すれば広がっていくものであるから これからの15年は未病とは切り離せない“食”と未病のかかわりが注目されると話されてパネルディスカッションを締めくくられました。 

(写真左:パネルディスカッション 右:スライドの1枚)